第24番札所である生福寺
関東地方にある88カ所霊場の第24番札所である生福寺は、宇都宮市のほぼ中心部に位置しています。
大通りから一筋北へ入った静かな道路沿いにあります。
この寺院は真言宗智山派で、ご本尊は大日如来です。
生福寺は永享10年（1438年）に宇都宮等綱によって開基されました。清原高盛の祈願所として建てられ、その後醍醐光台院末の中本寺として、17の末寺を持っていました。
歴史的には、江戸時代には城主転封の際に、当寺の客殿で城郭領地の引き渡しや大明神の造営などの事務引継ぎが行われたとされています。また、文化11年の火災や戊辰戦争、第二次世界大戦の空襲などにより、何度も堂宇が焼失しましたが、現在の本堂は昭和49年に再建されました。
境内には宇都宮の鋳物師である戸室元蕃作の市指定文化財である宝篋印塔や、勤皇の志士である菊池教中の墓があります。さらに、参道には与謝蕪村の句碑があります。蕪村は28歳の時に芭蕉の足跡を尋ね、奥州の旅に出た際に、寺町の佐藤露鳩宅に寄寓していました。その際に「宇都宮歳旦帳」を編集し、蕪村号を名乗ったとされています。この地は蕪村号誕生の地として知られています。
生福寺は歴史と文化が息づく素晴らしい寺院であり、宇都宮市の貴重な文化遺産の一つです。訪れる人々に心の平穏と精神的な安息を提供しています。
生福寺の御朱印
生福寺では、御朱印をいただくことができます。御朱印は寺院を訪れた記念として、信仰心や感謝の気持ちを表すために求められるものであり、多くの人々にとって重要なものです。
生福寺での御朱印をいただく際には、以下の手順に従うことが一般的です。
- 寺院の境内に入る前に、まずは参拝料や御朱印代などが必要な場合がありますので、その点を確認しましょう。
- 寺院の本堂や参拝所に向かい、お寺の僧侶や拝観係の方に御朱印をいただきたい旨を伝えます。
- 御朱印をいただく際には、寺院の規定に従って手持ちの御朱印帳を渡し、お願いしますと伝えます。
- お寺の僧侶や拝観係の方が、丁寧に御朱印をいただくための作業を行います。この際、心を込めて手書きされることが一般的です。
- 御朱印が書き終わったら、お礼を述べて、丁寧にお辞儀をしてから、お帰りいただくのがマナーです。
生福寺の御朱印は、その寺院ならではの格式や雰囲気を感じられるものとなるでしょう。訪れた際には、心を込めて御朱印をいただき、その寺院の歴史や教えに触れる貴重な体験となることでしょう。
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